土天の影(仮)
2020年12月18日
キャラ付けの過程で出てきた要素を分離・抽出したキャラクター。
土天の手札 (仮) 。正しさに囚われたヤツだ。
彼を別人格として分離させておくことで、彼の要素を持っていたトニイとテンナは肩の荷が下りる。
そうして、星本来の清らかな要素が保たれる。
2021年5月7日
土天の影、再会
影の少年がそこにいた。
墨のプールとも呼べるほどの薄暗闇で、山羊の角をした少年が歩いてくる。
少年は相変わらず鬱屈とした表情のまま、こなれた足取りで、ごく自然に通りかかろうとしている。
しかしこちらと目が合う。お互いの視線が完全に止まった。
沈黙が続いた。
少年の表情がまた険しくなる。困った目付きでこちらを見たり、うつむいたりを繰り返す。
彼は終始何も言わないが、挨拶そのものに抵抗しているのが不思議と伝わる。
こちらから声を掛けてみた。
「おはようございます!」と勢いよく。
その一瞬に、彼の驚く顔が見えた気がした。
周りが突然明るくなり、墨のプールは嘘のように消えていく。
あまりの勢いで、目の前の少年ごと消えてしまった。
彼の毒気が消えたのか、それとも……?
~ おわり ~
(あとがき)
その後、この出会いを書き残すために同じ場面を何テイクも再演した。
すっかり慣れて関心を失った少年は、こちらを見てもすぐに目を逸らし、何事もなかったかのように通り去る。
これを繰り返して十分後。今回の交流は自然消滅していった。
2021年11月28日
キャラごとのチャート語り 番外編
土天の影(仮)は2020/12/18生まれですが、キャラを描ききった瞬間は夜で、太陽4H射手、月6H水瓶、アセン乙女でした。すごく西寄りのチャートです。
グレコン寸前ということで、山羊30の木星と水瓶1の土星が1度未満で重なりあっている、それでも合じゃないという、紙一重のミラクルコンビネーションが際立ちます。
ミラクルコンビネーションってなんかの用語みたいだな……違うよ! 星用語じゃないよ!
(0度22分というほぼ0度差なのに)合じゃないのは、サインの壁でノーカウントにした場合。
サインが違っていても「アウトオブサイン」の合ですよ、と捉えるかどうかは読み人次第です。
こういう極端な例が本当にあるのが面白い……
グレコン未遂の傍らで、射手座では水星が太陽とかなり接近。知恵や持論に自信がわくかも。「ぼくが一番正しいんだ!」
そして射手水太と水瓶月に、牡羊火星がソフトに関わります。これもまた自信を高め、行動力が加わりそう。
火星自体は状態がよく健康そうですが、ソフトで効いても火星は火星ということで、力の加減が難しい場面にぶつかる可能性も。火冥ハードもあります。
エレメントの配分は、火>風>地>水……かなあ?
個人天体が火4風1。割とカラッとしてます。
地と水はほとんどトラサタでできてますから、大きな事象については、地と水属性の出番が強まる……?
ASC乙女もそういやあった! これで地属性が上乗せされます。
由来が「土天の影」なので、もっと山羊山羊しいメランコリックな様子を想像していましたが、思った以上に健やかアグレッシブな印象でした。チャートだけなら。
あえていうなら金星が、土星やキロンとのソフトな関わりをもっているあたりが甘酸っぱいポイントだったり……?
そしてそしてですよ! このチャートの元になった時刻というのは、月がこれから水星&太陽とセプタイルを結ぼうとしていた、まさにそのタイミングだったわけです。
今回は月水のみが範囲内で、あと少し遅ければ太陽とのセプタイルも始まりつつあった……
何かが始まる瞬間には、やはり「何か」があるんだなとついつい思わされる、そんな絶妙タイミングであのキャラが登場したのでした。~完~
射手座の水星というと、トニイとテンナも同じの持ってましたね。
影が射手27、テンナのも射手27、トニイのは射手28……
年代も日付も離れてるのにほぼ同じ度数で!?(日付:12/18、12/29、1/11)
また素晴らしい偶然に出会ってしまったぞ!
なんと……つまり土天の彼らは水星面で共鳴しやすいとな……!