爪痕と未来
2020年3月21日
スズハの弱点は混乱。色んな価値観にショックを受けて取り乱しては、自信作の城や兵器をぶち壊したり、野生化した凶暴な魔獣 (元々はスズハが召喚した倫理自警団) を駆除したりする。
キイクーの弱点はよくわからないけど、快楽には弱いので「魅了」でどうか。
スズハ (とツィシー) が恐れていることの一つに「ヘマをしたら他人の正義に潰される!」というのがあってな、それが「野生化した自警団」の設定につながる。
昔むかし、マジカルインポートによって召喚&導入したけど結局その土地に炎症を起こして不具合発生、政策としては失敗に終わった、取り扱い注意の外来生物。
その炎症の一因はスズハ&ツィシーによる過敏な警戒体制にもあったけどもだな。
抗体過剰によるアレルギー的なソレな。
今もその名残は健在。ただ、無理はせんでいい。しないほうがよい。するからこうなる。
スズハもけっこう戦犯クラスのこと色々してます。
それでも何度も王国を守る役目を背負わされて、この国全体がタイナ達の懲役の場所、改心しないと出られない部屋みたいになってる。
出られるタイミングは無限に「ない」。改心とは何ぞやの正解がないから。
彼ら一人一人が、その国で幸福を築いていくしかない。
過ちを何度でもやり直せるその場所で、少しずつ、その国と彼ら自身をよくしていく。
一進一退を何度もおこないながら、自然と良い方に向かっている。
「負い目がある」「出してもらえる」の基準が消え去って、善を強制されなくても勝手に幸福に生きていけるようになり、役目を負わせた存在も自らが作り出した幻だったことに気づき、この国に柔らかく暖かい自由な風が吹きわたる。
そのときが彼らにとっての「刑」の終わり、独立と解放の瞬間。