キイクーとトニイ

2020年1月4日

楽しいことに目がない自由奔放な金星ちゃん。
土星的な節制とは真逆で、行き過ぎた快楽が調和を乱す一面もあるらしい。

そうなるとキイクーのキャラが揺らいでくるけれども、あの子は嫌われたくない子でもあるのでやっぱり猫かぶりないい子ちゃんです。
トニイせんせーと目が合ってしおらしくなるキイクー。

キイクーはトニイ先生に認められたい。

認められたさ、近づきたさ、好かれたさ。
それらが原動力となり、まるで恋慕うのと同じように。

トニイを見るたび照れてしまったり、憧れの背中を追いかけたりするキイクー。
あんな爺さんでいいのかよ、とカイツに冷やかされたりもしつつ、それでもいいの、と言う。

それが恋だとしても、交際する恋愛としては実りそうな恋じゃない。
二人で過ごすためでも、家族になるためでも、爽やかに笑いあえる青春でも、甘々ラブラブデートでも、妖しげなパワーゲームでもなく……
それらとは別の、また別の形をした恋慕なんだと思う。