店員「天体10名様ご来店です」 ~トラサタ編~

2023年7月追記

※ クマ肉の描写が出てきますが、クマのキャラクター(2020年6月~)がまだ存在していない頃に書いたお話です。

2019年11月20日

※ トラサタ編しかありません
10天体がファミレスに集うif話

  • タイナの国の日常話
  • 店員 「天体10名様ご来店です」 ~トラサタ編~
  • 天07 「ひとつ予言してやろう。次はオレの番だ」
  • 太17 「さすがテンナ様! 大当たりです!」
  • 火12 「タイナ、無理すんな」
  • 太17 「あれ? 普通の海鮮丼じゃないですか。テンナが頼んだのって……」
  • 天07 「ああ~そうさ。結局オレは世間に埋もれて生きるしかないようだな」
  • 店員 「皆さん、安全のために少し離れていてください」
  • 太17 「え……?」
  • 月14 「すごいすごーい! 燃えてるよっ!」
  • 太17 「うわあ!? こんな眩しい海鮮丼初めて見ました」
  • 天07 「ハハハハ!! どうだ、これこそがオレの選択……『閃光炙り海鮮丼』!!」
  • 木13 「ブラボー、ブラボー。はっはっは」
  • 月14 「拍手拍手! わーーー!!!」
  • 火12 「まだ燃えてるけど、そのまま食うの?」
  • 天07 「試してみるか? 大道芸人」
  • 火12 「やなこった」
  • 海13 「おお、儚くも美しい。ボクもあれを頼めばよかったな」
  • 太17 「で、ミイサは辛味噌鍋にしたのですね」
  • 土21 「まるで精進料理の趣だ。中々渋い選択をしたな!」
  • 海13 「これは着火剤付きの鍋セットなんだ」
  • 海13 「ほら、ちいさなちいさな灯火だろう。いつまでも眺めていられる……」
  • 水28 「ミイサったら、光を食べて生きてるのかしら?」
  • 海13 「光もまたエネルギーを食べて生きているのだよ」
  • 水28 「そんな話はしてないわ」
  • 木13 「単品で足りるのかい? ライスを追加で頼んであげよう」
  • 海13 「ボクは結構だよ」
  • 火12 「なぁじっちゃん、そのライス俺にちょーだい」
  • 木13 「いいぞいいぞ、勿論さ。感心する食べっぷりだなあ」
  • 海13 「キミ達も引き算の美学に目覚めるといい」
  • 太17 「メイヤの分が来ましたよ。これは何ですか……?」
  • 冥18 「ローストビーフ風クマ肉丼です」
  • 火12 「は!? そんなのメニューになかったぞ!?」
  • 冥18 「黒板に書いてあります」
  • 火12 「くっ……不覚……」
  • 太17 「これがクマ肉……しかも普段と違う品を頼むなんて、珍しいですね」
  • 金19 「ねー、意外よね? 他の店だったら『私はこれだけの為に通い詰めます(キリッ!!)』とか言っちゃうのに」
  • 水28 「あんたは相変わらずモノマネ芸人ね」
  • 冥18 「選んだ理由は品質チェックのためです。味は安定しているのか、どんな仕上がりで提供されているのか。それを確かめるんです」
  • 冥18 「ここの肉は私が卸しているので」
  • 太17 「知りませんでした……」
  • 火12 「いや知っとけ国王」
  • 金19 「言い過ぎよ、カイツ」
  • 冥18 「気づかれないのも無理はありません。店主と取引する際、他の誰にも目撃されたことがなくて」
  • 火12 「そこ隠密にする必要ある!?」
  • 冥18 「たまたまですよ」
  • 冥18 「……ところでこの野菜は東の門番のものですね?」
  • 火12 「そうそう! 俺が買い付けたんだわ。この巨大ルッコラとかスゲーだろ」
  • 水28 「あの子、自分のためだけに育ててるとか言ってたはずよね……」
  • 火12 「勢い余って菜園をもう一個作ったんだとさ。そしたら滅茶苦茶ハマったらしい」
  • 火12 「そのうち東の門が畑に侵略されるぞ!」
  • 金19 「それも言い過ぎよ」
  • 火12 「なんだよ~!」
  • 太17 「東の門番ですか。あの子ならやりかねません……交渉に行きましょう!」
  • 火12 「ちょちょちょ、本当に行かなくていいからな!?」
  • (おわり)
page