子タイナのお泊まり
2020年1月22日
※幼いタイナが森で暮らしていた頃の話
子タイナを一晩預かることになったミイサ、読み聞かせる絵本がないので「ドグラマグラ」で寝かしつける回
- 海13 「子供が眠るには読み聞かせが必要だったかな……?」
- 海13 「しかしそれに相応しい絵本がないな」
- 海13 「ああ。ヴォイニッチ手稿の写しがあれば」
- 海13 「……読めないや」
- 海13 「あとは何があったかな……」
- 海13 「全国地図、魔方陣、聖書、古代文字辞典……これは? 世界の遺構百選」
- 海13 「困ったな。どれもこれも、教えるこっちが盛り上がってしまいそうだ」
- 海13 「そうだ、この本がいい。不思議な物語だよ」
- 海13 「読経のように唱えればそのうち眠れるかもしれない」
- 海13 「いい夢……見ようね……!」
しかし子タイナには読み聞かせの習慣がないので、夜は毎日何もなしで勝手に眠る
そして夜明けと共に目覚める
- 子17 「このせかいは あかちゃんタイナがみた ユメだったのかも しれません」
- 海13 「フフフ……本当にそうかもしれないよ」
- 天07 「待て、タイナ。こいつの言うことを真に受けるんじゃない。話半分で聞き流せ」
- 子17 「はんぶんは ききます」
- 海13 「うん。偉い偉い」
- 天07 「おい!」
- 天07 「全く。ミイサと二人きりにさせたら、あいつが何を吹き込むのか分かったもんじゃない。おれが見張りに来て正解だったな」
後書き臓物案件
脳が見せる幻、という意味では、胎児の夢と変わらんよ
頭の中身だってある意味胎児みたいなモンだよね
おなかも良いよ、特に太17の成体にはもう1人意思があるんだよ、眠るほんとの胎児の意思が
一般の人にも、太陽神経叢とか脊髄とかの次元で意思がそこに宿ってんだ
体を動かしますよという信号 (本能の領域) も意思扱いする、その是非はさておき