(未完ボツ)惑星ハロウィン
※ part3以降が未完成です ※
2020年10月27日
part1
- 火12 「今から仮装大会のリハやるぞー」
- 火12 「って、集合時間過ぎてんな。こいつしか居ねえよ」
- 土21 「この国のベネフィックはだらしない!!」
- 土21 「堕落に誘う吉星どもを吉星とは呼べないな!!」
- 火12 「へへっ、躾けがいがあるじゃん」
- 火12 「ちなみに俺はゾンビ野郎~」
- 火12 「まぁ火星らしくさ、火傷のペイントを多めに盛る予定よ」
- 火12 「で、トニイのはアレだよな?」
- 土21 「ドラキュラ伯爵だ!!!」
- 火12 「そ、そうかよ」
- 土21 「ニンニクパワーでガツンと元気!!」
- 火12 「おい」
- 土21 「9室の大聖堂は俺の管轄!!」
- 火12 「おい」
- 土21 「天の頂に燦然と君臨するカルミネート様だぞ!!」
- 火12 「輝いてどうすんだ」
- 火12 「弱点ガン無視じゃねえかよ!」
- 土21 「努力で克服してこその俺だろうが!!」
- 土21 「それに、作品によって千差万別だからな。この怪物に正解はない」
- 火12 「そういう問題じゃねえし」
- 火12 「つーかさ、土星だからってお前、わざわざトラウマもんの格好してくんなよ~」
- 火12 「これタイナとツィシーが見たら卒倒するぞ? マジもんの亡霊来るぞ?」
- 土21 「何故だ……この装いのために何日かけたと思っているんだ!!」
- 火12 「気合い入れすぎなんだよな」
- 火12 「え、マジ、手作り???」
- 土21 「いいや。借り物だが」
- 土21 「乙女座地方の仕立て屋に選んでもらった一級品だ!!!」
- 火12 「はー、しかし凝った衣装だよなあ。背ぇ高いから似合いすぎて腹立つわ」
- 金19 「ごっめーん遅れちゃったぁ!」
- 金19 「あ、あ……せんせえ!? や、やだっ」
- 金19 「素敵……格好……良…………」 (バタ)
- 火12 「おっ、良かったなトニイ。別の意味で卒倒してくれたぞ」
part2
- 火12 「何だお前ら、死体漁りとミイラ女か?」
- 金19 「んふふ、それがねー」
(ペリペリ……と口元の包帯を剥がすキイクー)
- 金19 「 わ た し き れ い ? 」
- 火12 「ぬわああ!! なんじゃその血管肌は!?」
- 金19 「二人合わせて『フランケンシュタイン』がテーマだよっ」
- 金19 「あたしは怪物役で、それを造った人がこっち」
- 水28 「彼は人造人間という禁断の発明をしたのだけど、行動がどうも熱っぽくて逃げ性で危なっかしいの」
- 水28 「その弱さも何だか他人事とは思えなくて……つい、同情してしまうわ」
- 火12 「それでこの配役なわけか」
- 水28 「人にも才能にも恵まれた天才少年が、科学への野心に取りつかれて完成させた『人間』は……」
- 水28 「誰からも愛されず、孤独に悶える哀しい怪物だった」
- 水28 「その冒涜的な外見から、見た人すべてに恐れられ、憎悪を浴びせられたのよ。造った本人にさえも」
- 水28 「見た目と生い立ち以外は、知性も、情緒も、それが発達する過程も……完全に人間そのものだったわね」
- 金19 「北極でのやりとりは、以下略っ!」
- 火12 「なーんかお前ららしいっちゃらしいけどさぁ」
- 火12 「なあ。そういうの、流石に本番ではやらないよな?」
- 水28 「勿体ないけど……封印しておくわ」
- 金19 「えー!? さっきのノリでよくない?」
- 火12 「祭りを通夜にする気か」
- 水28 「お菓子貰えなくなっちゃうでしょ」
- 金19 「!!」
- 金19 「う゛あ゛ああ!! あ゛んまりだあ! 誰もおれのことを……」
- 火12 「ちょい待て待て、そんなリアルに演技すんなって、気が滅入るから。どうせならもっと茶化せ!」
- 金19 「うーん。あたし達ってそんなに迫力ないから、平気だと思うけどなぁ」
- 火12 「声とメイクで充分こえーんだっつの」
- 水28 「9室の彼らだったら、もっと映えたかもしれないわ」
- 金19 「確かに。背のおっきい人と、熱心な学者さんがいるもんね」
- ? 『ウフフ……生命の仕組みもまた興味深いものだ』
- ? 『おいミイサ、おれを無断でサイボーグにしたら許さないからな』
(大がかりなモーター音が会場に響き渡る)
- 土21 「一体どこから声がするんだ!?」
- 金19 「すごーい! おっきーい!!」
- 水28 「ただの飾りと思っていたのに、こんな装置まで仕込んでいたなんて……」