キャラごとのチャート語り part4

キャラごとのチャート語り part3

2021年10月13日

キイクー編

画像:キイクーのチャート

キイクーのチャート、金星があっちこっちに多彩なマイナーアスペクトを作ってるようだった。
たまたまタイナと太金合ってだけで、こんなに金星が面白いチャートになるとは……!

その割にはライツとASCが蠍、乙女、牡羊で、金星とは真逆なサインが揃っているのも面白いところ。

このチャートは四属性も三区分もバランスよくて、風がすこし弱いくらい。それでも双子座にASCルーラー(火星)入ってますし。
水と地がメインな一方でASCはおひつじ。他の火属性のフレーバーもまんべんなく含んでいる。
天王星や火星の効き具合がどことなく刺激的。MCに一番近いのも天王星。

じゃじゃ馬、サイキック、ロマンチスト、手堅い現実派という異質な組み合わせをひとつの円盤に詰めこんだような、にぎやかな天体配置。

太月に次いで金星がよく目立つ。主役を食う勢い。
このチャートの月と金星は、ふだん別々で活動しているけど、お互いひそかに面白いやつだとは思っていそう。

金星がたとえ暴走しても止める気ゼロの木星や冥王星。
金星を逃がさない裏ボス太陽。
そしてそんな個性爆発野郎共とガヤガヤつるんでる金星を、ピシッと制御してくれる土星。
唯一孤立気味の水星は、月や木星が時々気にかけてくれるし、こう見えてASCと縁が深い。

2021年10月13日

同じ日付でもASCや月の位置でチャートの雰囲気が変わってくるのがおもしろくて、特に、絶妙なタイミングで月がスッ……と入ってできあがった天体配置には、偶然以外のなにかをつい求めずにはいられなくなる。
その日時がたまたまボイドだったり、月で複合アスペクトが完成したり、他の星と重なったり。

そうやって絶妙に月が入る時刻が、何かを生み出すのに最適なタイミングでもあったのかもしれない、と。
チャートの時刻に生まれた「何か」がすでに存在しているのだから……

バイアスの一種なのは承知の上で、それに身を委ねてもいいような感覚になってくる。

バイアスが何だって?

占いの話をするたびに、信じる信じないの話やバイアスの話を持ち出すのは正直複雑な心境だけど、占いというジャンルがどうしても背負う宿命みたいなものなんだろうか、これは。

占いに限らず思想めいた概念には、個人の思想や行動に口を挟む影響力があるのも確か。
例えば宗教戒律や社会のマナーが人々をその行動へと駆り立てるように。
基本的にはそれを無害な形で使う必要があるし、本人と周りの両方にとって損がないなら別にいいと思う。

神秘性を源泉にもつタイプの概念 (たとえば妖怪) は、理由づけの基準が見えづらく、言葉にできないため、無茶な理論でも強引に「そういうものだ」と決めてしまえる。
だからそのたびに防御方法として、夢の霧を晴らす否定のまじないを添えておく。魔が差して魔にのまれないように、それを矮小化させる。

占いの世界でもそういうことあるんじゃないかなーって。

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