それぞれの「いい子」

2020年8月3日

人のことを軽率に「人間」呼ばわりする半妖スズハさん。
もはやフレンドリーとは逆方向にツンツンしていますが、造った建築物はだいたいユーザーフレンドリーだという噂。
見えない配慮にめちゃめちゃ凝り出す職人さんです。

妖精さんの親切は目に見えない。それを誇るのもひそやかに。
人目をはばかる妖精の流儀。

道ばたに転がっていたゴミがいつの間にかなくなっていたり、切らした日用品が補充されていたり、、、
少なくとも7室組はだいたいそれやります。いい子。

（そうした隠れた配慮は彼らの、陰ながらに尽くしたい、空間と流れを自分の手で支配したいという願望を有効活用できる発散先でもあるのです）

エスカレートすると、他人の機会を奪う先回り的なお節介になっちゃうんですけどね。
その相対的なよしあしのラインは、相性しだい、程度しだい。ほどほど肝心。

「いい子だね」って褒められたら爆発的に嬉しくなっちゃうのも7室組だと思うんですね。
その照れは隠してもバレバレだ。

逆に、いい子だと言われて不満を見せるのはカイツやテンナ、ときどきツィシー。
てめーの都合で俺の価値を測んじゃねーやい！ って発想のようだ。

ツィシーも褒められるのはたぶん好きなんですが、ただ、意思に反して誘導させられてる感じがあるとダメみたいで……

「褒め言葉であたしを釣ろうとしてるですか？」
「嬉しいけど……嬉しいけど、そっちには……」
「どうしても動きたくないのです」
「無理やりさせられるのは不本意なのです」

2020年版のツィシーちゃんは（タイナの闇堕ちによって）肩身が狭かったせいもあり、あんまり喋れない印象があったんですが、2022年版のツィシーちゃんはけっこう我を通してくる印象です。
自分なりに考えがあって、これがいいと決めてて、狙ったルートをその通りに進みたい系の。

去年か今年かで「不本意」という単語に味を占めてからというもの、こんなかんじです。

あの生意気火星とコネがあるツィシーちゃんですから、そっちの影響もきっとある。

ツィシーの性格図には月双子があって個人天体が乙女座3個で、水星が暗躍するネイタル持ちだなってことはだいぶ前から出ていたものの、それでも、おしゃべりツィシーちゃんがピンとこなくて……
この頃、雪解けのように顔を出してきたのかもなあと感じます。

その兆しは、沈黙を最善としてツィシーを隠したスズハたちの呪縛からの脱出でもある。
スズハもちょっとずつ交渉がうまくなってるし。

交渉が上手く……とはいっても、努力を望んでいるということではなくて、ただ綺麗で穏やかな交渉であれ、とそれだけを高望みしていて、たまに必要に迫られて交渉を頑張る機会が来ている、ということ。
この「穏やかであれ」は金星＆太陽コンビから浴びている期待なのかもしれない。