紅葉ヶ谷のタニコウさんち part3
→ part2
2021年12月12日
トドゴンとメプトのおもちゃカフェ?
- 冥21 「なぁなぁ、今度のセールでは冥土カフェコーナーでも作らへん? おぉー帰りなさいませぇーえ↑!!」
- 土15 「声デカいって」
- 土15 「俺らが近所迷惑で帰りなさいて叱られるわ。おもちゃ屋やぞここは」
- 冥21 「宣伝してなんぼの世界やないかい。他の店かて、みんな声高に賑やかに広告打って、お客と交流してんねんで」
- 冥21 「この狭ぁーい店で静かぁーにやっとるより、もっとバンバン押し出してもええんとちゃうの。そんだけの価値、あるやろ」
- 土15 「嫌や。絶対嫌や。俺には関係ない」
- 冥21 「なんや急にボクちゃんになったな」
- 冥21 「まぁ事情はわかるけどやな、ホンマに大事や思うから覚えとき。世間は広いで」
- 土15 「世間が広い? そんなこと俺にも分かる。嫌になるほど知ってんねん」
- 土15 「店を守るためにはこれが一番や。俺らは倉庫番、遺跡の墓守みたいに居ればええ。お前もな」
- 冥21 「そうか。それでも俺は諦めへん」
- 土15 「そっくりそのまま返したるで」
- 冥21 「いつか必ず叶えてみせる。冥土カフェコーナー、やろうや~」
- 土15 「ってサ店の話かい! それは諦めろ」
- 冥21 「ええやんええやん。マニアックなサ店にしたらウケるんとちゃう?」
- 冥21 「大人向けのオモチャを目の前にズラーーー並べてな、触らせてあげるねん」
- 土15 「誤解を生む表現をすな。元々の当時は子供向けやろが」
- 冥21 「誤解? 童心が汚れとる証拠やで」
- 土15 「やかましい」
- 土15 「古臭いチープなもんばっか置いとるだけで、そんな」
- 冥21 「あ゛あ!? そ・こ・が! ええんやないかァァ!!!」
- 土15 「……情熱があって羨ましいわ」
~おわり~